私は日々、ご利用者のサポートをしていると思っています。ご利用者の腕が動かないのであれば代わりになればいいし、足になればいい。ご利用者が食べることを忘れてしまったら、思い出してもらえるように工夫すればいい。ご利用者が話すことが出来なくても、かわりに話をして笑ってもらえばいい。いつもと違うなと感じたら、咄嗟に気づいて対応し、ご利用者がその方らしく、生活できるようにお手伝いをしております。
Q1.この仕事で感動した事をお聞かせください。
別の施設での出来事ですが、とあるご利用者に、「シャンプーをしてほしい」と頼まれたことがありました。その時は他の業務もあって忙しく、時間に余裕がありませんでしたが、ご希望だったのでシャンプーを行いました。次の日、いつものように出勤すると、その方は亡くなられていました。後日、ご家族から、「最後にシャンプーをしてくれてありがとうございます。本人が気持ち良かったと言っていました。」とおっしゃっていただき、私はその場で泣いてしまいました。
それ以来、この仕事をする上で、ご利用者だけではなく、ご家族にも人生の最後を迎える時に、「よかった」と思って頂けるようになりたいと思いました。
Q2.これから入職してくる仲間へメッセージをお願いします。
私達は時に、ご利用者の「母」になることもあれば、「娘」や、「友人」になることがあります。ご利用者の世界に合わせて、その世界を体験することができます。これはとても特別なことだと感じています。もちろん、大変なことや、キレイごとではすまされないこともあります。しかし、様々な世界があるからこそ、いつも笑って仕事をすることが出来ます。